赤穂緞通

赤穂緞通は、佐賀の鍋島緞通、大阪の堺緞通と並び、日本三大緞通の一つに数えられています。
直線、曲線を巧みに織り交ぜた独特な文様と、繊細で美しい色合いが人気です。厳選された綿糸のみを 使い、文様を際立たせるため、赤穂独自の技法である「筋摘み」「逆筋摘み」「地摘み」「際摘み」の 念入りな作業で、柄が浮立つように仕上げられる赤穂緞通には、視覚的な美しさのみならず、絹のような 独自の手触りがあります。赤穂緞通

赤穂緞通は、江戸時代後期、赤穂に生まれ育った「児島なか」が考案し、明治7年に商品化され、皇室や 政府にも納入されるなど、国内をはじめ海外にまで広がりました。しかし、昭和に入ると戦争による綿糸の 統制や、その後の高度成長期の機械化になじまずに、衰退の一途をたどり平成に変わる頃には「まぼろしの緞通」 と言われるようになりました。

この伝統工芸の危機を救おうと、平成3年に赤穂市教育委員会が「赤穂緞通折り方技法講習会」を開催し、 現在では講習会修了者によりさまざまな活動がされています。

当館では、技を極めた作家達による新作一畳敷 他種々の赤穂緞通を展示・販売しております。

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